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待つということ

世界中の産業が、ジャストオンタイムで動いていこうとしている。テレビのドキュメンタリーを見ていたら、米国のある靴メーカーの話題が取り扱われていた。

生産拠点は香港近くの工場だ。米国内の小売店での売れ行きによって、生産するタイプと数が決まる。決定すると、発注後、数週間で店頭に並べたい。メーカーのそんな要求に応えるべく、工場は特別体制を組み、運送会社はトラックと船、鉄道、時には飛行機まで動員して、製品を運ぶ。

現代は、消費者に「待つ」ことを期待しない。今、ほしいものを提供し、今、楽しんでもらうために、最大の労力を払う。米国に限らず、日本も事情は同じである。

さて、そういったビジネスでの時間の流れと、全く異なる物差しで測らねばならないのが、子供だろう。「早くしなさい」が口癖の親がいれば、子供のやることをじっと待っていられる親もいる。後者の方が望ましいあり方であるのは言うまでもないが、ジャストオンタイムが重んじられる現代では難しい。

意のままにならないもの、偶然に翻弄されるもの、自分を超えたもの、自分の力ではどうにもならないもの、それに対してはただ受け身でいるしかないもの、いたずらに動くことなくただそこにじっとしているしかないもの。「待つということ」(鷲田清一)

「待つ」ということを、もう一度考え直す時期にきているのかもしれない。

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