« ★異性の身体のどこに魅力を感じる? | トップページ | ★愛のないセックスでも高次元であり得るのか »

★結婚生活をつまらないものにしないために

Yasさんの「Simple - 憂鬱なプログラムによるオブジェクト指向な日々」から。“恋愛は楽しいのに、結婚生活はなぜつまらないか”というテーマについて、社会学者ロジェ・カイヨワの「遊び」に関する定義から考察している。

カイヨワによれば、「遊び」の持つ基本的な性格として、以下の項目が挙げられる。

  1. 自由
  2. 実生活外の虚構
  3. 没利害
  4. 時間的・空間的に分離
  5. 特定のルールの支配

これについて、Yasさんはこう解説する。

遊びは「自由」であり、行為者の自発的な行動であること。強制されれば遊びは魅力を失う。

「実生活外の虚構」とは、日常生活と対比した場合に、非現実であるという特殊な意識を伴っていることである。

「没利害」は、遊びによって富などを生み出さないこと。遊びは非生産的で時間の無駄だと言う人がいるが、役に立たなくて非生産的だからこそ遊びは面白いのである。

「時間的・空間的に分離」は、あらかじめ決められた明確な空間の時間の範囲内に制限されること。

「特定のルールの支配」は、約束事に従う活動である。遊びにはルールが伴うものもある。

このそれぞれが結婚生活では損なわれてしまうために、結婚生活はつまらないという結論になるそうだ。たとえば、結婚すれば「自由」は大幅に減ってしまうことが多いし、結婚生活はあくまでも“実生活”であるため、「実生活外の虚構」は持ちにくくなる。さらに、夫婦は1つの経済単位であり、運命共同体であるから、「没利害」であることはできない。また、死ぬまで“止められない”から「時間的・空間的に分離」(=終わりがある、特別の場所でやる)という条件には当てはまらない。最後の「特定のルールの支配」という条件のみが、結婚生活では(過剰に)満たされている。だから、結婚は恋愛と比べてつまらない・・・ということらしい。違っていたらご指摘ください。

「結婚生活が恋愛関係ほど楽しくない」ということは、結婚したことがない私にとっては想像しかできないが、たぶんそうなのだろう。ただ、「結婚生活が恋愛関係ほど楽しくない」という“事実”を目の前にして、「だから、結婚なんかせずに、恋愛だけにしておこう」とは言いたくない。

自由が大幅に制限されるからこそ、互いに(できる範囲で)自由を与えあうようにする。結婚生活は実生活に過ぎないからこそ、そこに「実生活外の虚構」を持ち込む努力をする。利害関係にがんじがらめになっているからこそ、利害の絡まない人間関係やイベントを大切にする。終わりがないからこそ、節目ごとの“儀式”を重視する。過剰なルールに縛られてしまいがちだからこそ、少しルールをゆるめてみる。

ちょっと想像してみただけでも、なかなか大変だ。ただ、多くの夫婦にとって、時間はたくさんある。何しろ、死ぬまで一緒にいるのだ。数十年という単位で時間があるはずだ。仕事だけ、育児だけ、趣味だけに時間を費やしてしまうと、そんな時間はすぐに経ってしまうが、互いに向き合って考えてみようと思うなら、結果を出すための時間は十分あるはず。

・・・と考えたんだけど、どうなのかなあ。しょせん、“毒男”の考えたことだからね。

|

« ★異性の身体のどこに魅力を感じる? | トップページ | ★愛のないセックスでも高次元であり得るのか »

恋愛」カテゴリの記事

夫婦・恋人のために」カテゴリの記事

コメント

充分な時間がある...と思って、手抜きしちゃうんですかね。
緊張感を持って関係を続けるって難しいものでんよね。

夫婦関係・結婚生活というものがステレオタイプなパターンに
皆が皆はまってしまうのは何故なんでしょうねぇ。
人と違うことをする勇気がないのか、頭っからそういうことを疑問にさえ思ったことないのか。

投稿: かえで | 2004年6月 8日 (火) 午後 04時50分

>充分な時間がある...と思って、手抜きしちゃうんですかね。

どうなんでしょう? 結婚してしまえば、多少行き違いがあっても「すぐ離婚」というわけには(普通)行かないし、喧嘩して家を飛び出しても、結局戻ってくるしかない・・・と思っていれば、細かいところまで理解し合わなくても生活できてしまいますからね。

投稿: yuu | 2004年6月 9日 (水) 午後 10時19分

>自由が大幅に制限されるからこそ、互いに(できる範囲で)自由を与えあうようにする。結婚生活は実生活に過ぎないからこそ、そこに「実生活外の虚構」を持ち込む努力をする。利害関係にがんじがらめになっているからこそ、利害の絡まない人間関係やイベントを大切にする。終わりがないからこそ、節目ごとの“儀式”を重視する。過剰なルールに縛られてしまいがちだからこそ、少しルールをゆるめてみる。

・・・本当に、それが極意でしょうね。・・・結婚したこともないのに、どうしてそんなにご存知なのですか?(笑)

そんな大変そうなことを、一生かけて人生の「戦友」とやってみるのも、いいんじゃない。私は、そんな感じ。お互いできるだけ自由に、放し飼い状態です(笑)。

投稿: mia | 2004年6月12日 (土) 午後 05時51分

>そんな大変そうなことを、一生かけて人生の「戦友」とやってみるのも、いいんじゃない。

そうそう、そういう感じで共同生活を営めれば、まあそんなに変なことになることはないですよね、きっと。

>結婚したこともないのに、どうしてそんなにご存知なのですか?(笑)

想像力が過剰なんでしょう、きっと。(笑)

投稿: yuu | 2004年6月19日 (土) 午後 10時24分

どうして結婚すると生活がつまらなくなってしまうのでしょう?自由になれるからでしょうか?
私は日本の文化に問題があると思いますよ。
自由になったといわれても、それは若い女性の意識が進化しているだけで、実際は男性も年配の方たちもそんなこと理解なんて出来ません。なぜならそのような教育を受けて育ってきてないからです。きっと、なにか変えようとして頑張って頭をぶつけつづけている若い女性は多いのではないでしょうか?そんな中、いつしか疲れてしまい、諦める癖がついてしまうのです。悲しい現実ですよね。殊に、私自身も家族の中の嫁の立場を変えようとまだ頑張っている1人です。何度も頭をぶつけてくじけそうになりながら、それでも自分の幸せの形を求めて奮闘しています。どうして、日本は柔軟に現状を踏まえて変化していくことが出来ないのでしょうか?現状維持があまり多すぎる気がしています。のどもと過ぎればそれでいい的な発想では何も変わらないのではないでしょうか?例えばこんなにも経済状況が悪いにもかかわらず、育児施設を増やすなどの共稼ぎの夫婦が生活しやすい制度を整うえるのがなぜ遅いのでしょうか?そして、離れたところに住む私の義理の母はそんなことを知ってか知らずか理解しようとせずに子供を持つことを強要してきたりします。こんなしがらみの中で、ほんと結婚ってなんだろうなんて考えちゃってる自分が嫌になりますよ。
家族を作るって得るものも多いですが、失うものも多いです。人生の中でそれくらい大きなことという意味なのかもしれませんけどね。。。

投稿: sabuko | 2006年2月16日 (木) 午後 01時05分

>どうして、日本は柔軟に現状を踏まえて変化していくことが出来ないのでしょうか?現状維持があまり多すぎる気がしています。のどもと過ぎればそれでいい的な発想では何も変わらないのではないでしょうか?

日本人の大多数が「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という性質を持っているからではないですか?また、「お上が何とかしてくれる」という他力本願的な考え方が強いことも、原因の一つではないかと思います。

たとえば満員電車を取ってみても、「非常に嫌だ」と感じている人の数は100万人単位でいるのではないでしょうか。彼らがある日一斉に駅長室に直談判に行けば、何とかなる可能性は高いでしょう。それを、日本人はほとんどやりません。

本当にどうすればいいのか、と思います。

投稿: yuu | 2006年2月19日 (日) 午後 06時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ★結婚生活をつまらないものにしないために:

« ★異性の身体のどこに魅力を感じる? | トップページ | ★愛のないセックスでも高次元であり得るのか »