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★ハイリスク・アンノウンリターンをあえて選ぶ意味

最近話題の酒井順子の「少子」から。酒井は、家族を所有することは、(ハイリスク・ハイリターン、というより)ハイリスク・アンノウンリターンにつながるという。

結婚しないで独身のまま死ぬ、という暮らしはどうなのかといえば、こちらはローリスク・ローリターン。「一人で生きる」と聞くと大変そうにも聞こえますが、実は独身生活においては、損も得も自分で責任がとれる範囲のものにしか見舞われないもの。予想外の大幸福が訪れることも少ないかもしれませんが、まあそこそこ楽しく、その上、結婚生活にはありがちな「自分には責任のないリスク」を背負わずに住むのです。(60ページ)

これを読んで思ったことが2つある。1つは、これは多くの女性と少しの男性に当てはまる考え方だろうな、ということ。女性は毎日の細々としたことにも“幸せ”を見つけることが得意なので、うまく生活を整えることができれば、それなりに幸せに一人で暮らせるかもしれない。

これに対して、多くの男性はカタチにはこだわるし、ちょっとくらいいいことがあってもウレシクない。たとえば、万馬券や宝くじがあたるか、絶世の美女(普通の女性ではなく)とベッドをともにするか、会社の社長にならないとウレシクない。ごく狭い世界で認められることで満足する人たちもいるが、しばしば彼らはオタクと呼ばれる。そうではない男性は、何らかの形で“大きなもの”“偉大なもの”を求める。

もう1つは、酒井は、「自分には責任のないリスク」によって自分の生活が脅かされるのをかなり嫌っていることでもわかるが、“自分の考え方や存在そのものが変化してしまう”ことを想像できないでいる。つまり、今は“そんなことがあれば、不幸になるに違いない”と思っていることが、実は“それによって幸せになった”という事態を、徹底的に排除している。わかりやすい例で言えば、産んだ子どもが障害児だったとする。とても不幸なこと・・・と考えられることが多い。しかし、実際に育ててみると、子どもが障害児であることによって親が得られるものも少なくない(それが何であるか、私の解釈はそのうち書く)。

もちろん、「自分には責任のないリスク」によって苦しめられることも少なくないし、むしろそちらが普通であろう。しかし、それが単に嫌なこと、忌むべきこと、避けるべきことではなく、そこから何かを獲得すべきもの、自分を鍛えてくれるもの、運命として引き受けるものである、と考えることで、「まあそこそこ楽し」い暮らしを、「辛いが味わいのある」暮らしに変化させることができる、かもしれない。

まあ、実際には、家族を持つ生活がそんな理屈で割り切れるほど甘くない、ということは重々承知した上で、それでもなお、そういう考え方の可能性を捨てたくない。今は、そう思う。

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コメント

でも、結婚したい、一緒に人生を歩いていきたい異性がいれば、結婚したいんじゃないでしょうか。

人生で、リスクとか、リターンとか、そんなことを考える時点で、もう「負けて」ますよね(笑)。

投稿: mia | 2004年6月 2日 (水) 午後 09時21分

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