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幸せの記憶

片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」から。主人公の高校生「僕」は、美少女の同級生アキと付き合うようになり、その幸せをかみしめる。

突然、恐ろしい確信にとらわれた。どんなに長く生きても、今以上の幸福は望めない。僕にできるのは、ただこの幸福を、いつまでも大切に保ち続けていくことだけだ。自分が手にしている幸福が、空恐ろしいものに感じられた。もし一人一人に与えられた幸せの量が決まっているのだとすれば、この瞬間に、一生分の幸福を蕩尽しようとしているのかもしれなかった。(小学館、26ページ)

この気持ちを「青いなあ」と評することは簡単だ。幸せの中に、かなえられていない自分の希望の影を見いだして、少し不幸になるのがオトナはとても得意だから。思春期を過ぎれば、幸せの中に幸せだけを見て、その幸せに恐ろしさを感じるなんて、ほとんどの人にとっては無理になる。

でも、思い出すと心が温かくなるような、そんな“幸せの記憶”は持っていたいものだ。もちろん、恋愛でなくてもいいし、今付き合っている相手と作った記憶でなくてもいい(理想は今付き合っている相手と作った記憶だけど)。ただ、仕事とか趣味とかにしか“幸せの記憶”がない人は、パートナーが恋愛に“幸せの記憶”を持っているときに、ちょっと困ったことになるかもしれない。相手の気持ちがわからなくてね。その心配がなければ、大丈夫だと思う。

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