« ★恋人との記憶を思い出すとき | トップページ | ★人はなぜ自分の子供を持ちたいのか »

★不器用な生き方をする男

「僕の中の壊れていない部分」(白石一文)から。

僕は、誰に対しても不確実であさはかな感情を押しつけぬよう配慮してきたし、また、誰からもそういった錯覚と油断を誘う感情の押しつけを受けぬよう注意してきた。しかし、そうした僕の態度を保つために何より守り通してきたのは、たとえどんなときどんな状況でも、自分の利害を優先しない、人間相手に取引はしない、という鉄則だった。(148ページ)

「そんな理想論だけで、生きていけるかよ」。そう、その通りだと思う。「自分の利害を優先」し、「人間相手に取引」をしなければ、多くの仕事はなかなか成り立たない。

男女関係も同じである。「不確実であさはかな感情」を押しつけて、また押しつけられて、成り立っていることも多い。本当に「自分の利害を優先しない」まま、夫婦であれ、恋人であれ、あるいは親子であれ、一緒にやっていけるのかどうかは疑わしい。

恋愛に引きつけて考えるなら、こんなに純粋すぎる人間は、きっと異性の目にはあまり魅力的に写らないのだろう。生きているだけ、そこにいるだけで、何かを成しているような。しかし、何ものでもないような何かを。

|

« ★恋人との記憶を思い出すとき | トップページ | ★人はなぜ自分の子供を持ちたいのか »

恋愛」カテゴリの記事

恋愛に関するもろもろ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ★不器用な生き方をする男:

« ★恋人との記憶を思い出すとき | トップページ | ★人はなぜ自分の子供を持ちたいのか »